原油先物が5%超急落、さらなる下落の不安

現在もっとも個人的には注目している。

欧州の再ロックダウン報道を受けてから原油の下落が止まる気配をまだ見せていない。
足下の下落を考える前にコロナウイルスのパンデミック後にどういう軌跡をたどったのか改めて確認しておこう。

<WTI原油価格のチャート>
タイトルなし


まず緑枠で囲ったところはいわゆるコロナ第一波で欧米がロックダウンに追い込まれ、かつサウジアラビアとロシアが減産についてもめてしまったことからまさに暴落が直撃し、しかも原油先物価格が期近ではマイナスになるという前代未聞の事態になった地域だ。
いわゆる需要懸念と供給懸念のダブルパンチで相場がめちゃくちゃになってしまったところだ。
そこから青枠になって各国の財政支出拡大+金融緩和政策によって落ち着きを取り戻したので、原油価格は順調に価格を回復させていった。

問題は紫枠から始まる。
紫枠になると景気回復の息切れ感が増して行き、この辺から米国の追加財政刺激策の話が盛んに議論されるようになった。
未だに国際的な移動について制限がかけられる中で、経済が以前のような軌道に戻ることに対して疑念がもたれるようになった。
ただし、ここでは株相場でいうと決して下がったわけではなく、生き残り銘柄に資金が殺到し、テック系銘柄が大幅上昇を見せるプチバブル展開を見せることとなった。

さて、問題は今足下の赤枠からである。
今現状で供給を無暗に増やそうと考えている大馬鹿はいない。
確かにリビアが内戦停止で原油輸出が再開できるようになっているが、それはOPECプラスも知っているはずで現在サウジアラビアがOPECプラスに対して減産緩和の延期を提案し、なんとか供給側から原油価格を崩さないように努力しようとしている。
さすがにこれにはロシアも前回の反省があるのかかなり好意的な姿勢を示している。
また相変わらず米国のシェールガスリグは心停止状態であることから、米国由来で供給が増えるということも今のところはない。
なので原油価格が下がっているということはダイレクトに皆がほぼ想定していなかった欧州の再ロックダウンという事象に直面し、景況感悪化を予測して原油トレーダーは動いているということになる。
またドイツ政府が冬の四ヵ月の間は厳しい状況が続くだろうと発言していることから、場合によってはロックダウンは一回では済まない可能性が欧州にはある。


そうなるともし原油トレーダーの立場にあったら、冬である11-3月の間に限月が来てしまう原油先物のロングポジションをぶん投げるのは妥当な判断ではなかろうか?

欧州各国が再ロックダウンを迫られて、米国もこれから冬場を迎える中で薄氷を踏んでいる状態である。
またもう一つ問題は原油価格が下がると中東SWFが手持ち株を財政補填のためにぶん投げてくる可能性があるということだ。
これは実際に2016年に同じ現象が起き、市場参加者の肝を冷やさせた。

以上を考慮すると株ロングは原油価格の下げが甘いうちはきちんとした下げ止まり、あるいはディープに急落した時(いわゆるこれ以上悪いことはもう起きない)にするべきだと思われる。
もちろんこれはあくまでインデックス投資や相場全体でという話なので、また個別では無視して株価が上がるほどの成長を見せる株もあると思うので、そこは各自の匙加減で投資スタイルを決めてほしいと思う。
ただ原油価格が下落している間は絶対にファンダメンタルズに何か悪影響のある話が発生している・あるいは懸念されているということだけは頭の中に入れておきたいと思う。

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