IR説明会音声配信

まあやっぱり見てる人は上場した時点でかなり注目しているってことなんでしょうね。

日本電産が決算説明会の音声を配信していたので永守節を楽しもうと思い、全編を聞いてみた。
(リンクは記事一番上になります)
その中で永守会長がテスラについて言及しているところで下記のような発言をしていた。
「テスラだって非常に資金繰りが苦しい期間が長く、排出権クレジット売ってひーひー言いながらここまで来たんですよ。そんでいよいよEVが花開くという段階になっていきなり時価総額がばーっと上昇していった。見てる人はやっぱりそういうの見てるんですよ。そういうのを感じ取らないと」

そういった意味ではITの進化で財務などの数値的情報は簡単に手に入れられるようになった中で、もはや単純な数値というものは株価には全面的に織り込まれているのだろうと思う。
そのような中で、いわゆるプロ投資家はその会社の技術評価を綿密に行うことによって数値情報から先を行った企業分析手法を加速させているように思われる。
それもおそらくは上場した時点から既に相当綿密に調査された挙句この技術はすごいと思われる企業については、上場してすぐに仕込んでいる可能性が高い。
有名ファンドとかになると、企業リサーチャーに過去に同様な業種に勤めていた人を雇って調べさせたりして、その企業技術の優位性について事細かに洗っていくということもあり、上場した時点で有望な銘柄はもうその時点でかなり目をつけられているのが徐々に常識化し始めている。

その銘柄の未来を信じている人というのは、やはりもう上場した段階でかなり投資にコミットしている。
もちろんその投資自体が本当に上手くいくかどうかわからないが、少なくともそういう風にコミットされている銘柄でなければ株価は上昇しないことは必然的だろうと思う。

そしてそれは以前の記事でも書いた通り、オプション取引にも反映されている可能性が高く、やはり有望株は上場した時点で既に活発なコールオプション買いが観察され、それがずっと続いているのである。
(ただし個別株オプション市場があるのは実質米国上場株オンリー)

<過去参考記事>

オプション取引から有望株を探し出すヒントはあるのか


オプション取引から見る安定上昇銘柄とにわか上昇銘柄


やはり注目している人は既に注目しているということなのだろう。
またこのことから、上場時点で有望株については既に目をつけられているということを考えれば、今までオプション取引が全然行われていなかったのに俄かにオプション買いが活発化して上昇した銘柄というのは有望株ではなく、やはりにわかバブル銘柄の可能性が高いと思われる。
いわゆる事業経営でラッキーパンチがあたって一時的にこの世の春を謳歌するのだが、そのラッキーパンチが終わるとあっという間に転げるように株価が落ちていく。
いわゆる根本的な企業優位性が薄いと上場時点でプロ投資家からは見切られているので、一度スカイロケットした株価が下落し始めるとキャッチしてくれるプロ投資家がおらず、そのまま浮上せずテーマとして終了するといったところだろうか
(個人的にはFSLYはこれに該当する危険性が高いと感じている)

ちなみにどうやってそれ集計するんですかというのは下記記事に記載しているので興味ある方は参考にしてもらいたい。

<過去参考記事>
【コピペでOK】CBOEサイトから個別銘柄のオプション日次出来高情報をPythonで可視化する方法

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