Stocks Halt Rally With Stimulus Talks on Hold

ほんとぎりぎりまで待ってくれたなと思う。

今市場の期待をつなぎとめているのは米国政府が選挙前までに財政合意で追加景気支援策を出してくれることにある。
個人的にはもう物理的に間に合わないと思ってはいるが、市場はまだ可能だと考えており、これが根本的にリスクアセットの上昇を演出している。

<過去参考記事>

目の前の財政合意ヘッドラインで右往左往している市場参加者


しかし、昨日からその雰囲気は急速に怪しくなってきている。

これに一番最初に気づいたのが貴金属市場である。
昨日米国時間寄り前あたりから急速にゴールドとシルバー価格が下落していった。

<ゴールドのチャート>
タイトルなし


貴金属市場は新興国の状況がボロボロでドル建て借金を返すだけでひーひー言っている中で保有している外貨準備高に積んでいるゴールドを売っている状況であることから、現在ほぼ米国政府の財政支出と金融緩和に依存している市場である。
しかしトランプ大統領およびその側近がまだペロシ議長と財政合意について新しい案を提示して議論を継続できているとアピールしたことから一旦市場の期待感をつなぎ止め、貴金属市場もこれに呼応する形で一旦は下げを埋めた挙句、さらに直近上値を超える展開まで見せた。
しかし、もう選挙も間近になってきていて、前回財政合意の際には合意してから実施まで19日間程度必要だったことからもう今週中に下院だけでなく上院まで合意に持っていかないと間に合わないことは目に見えていた。
貴金属市場は上記の考えが昨日米国時間寄り前らへんでもう間に合わないだろと気づいたプレーヤーが一気に売りに来たために発生したものだと個人的には考えている。

また米債市場もこの匂いを嗅ぎつけてきていることは間違いないだろう。
ただし、米債はここまで何回も財政支出期待をトランプ氏もバイデン氏も口だけで市場に影響を与えてきて、そのたびに金利高で反応させられたことから超長期ゾーンについてはまだおっかなびっくりのロング構築状況となっている。
個人的にもなんとなくTMFとかTLTロングできそうな雰囲気を感じてはいるものの、また口先攻撃だけで金利高演出されると苦しい状況に追い込まれそうということもあり、今回は見送っている。

ちなみに一番この現実が見えてないのがご存じの通り株市場である。
そうでもないとコールオプション使ってまで株上昇エンジョイしようなんて普通は思わないし、特に月曜日に債券市場が動いていない中でそういうムーヴをかましてナスダック100指数を3%も時価総額上位銘柄で演出しようなんて普通は思わない。


まあ株触っている人の大半はノリでウェイする勢なので、そういうことと割り切るしかないものの、ほんとわかってたことのはずなのによくここまで引っ張ったなと思う次第である。

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