あー、これ織り込んでいるのかも。

原油価格がユーロドル口先介入以降リバウンドらしいリバウンドもなくだらだらと下落しているのが気がかりであった。
以前のブログで自分が把握している材料はどれもこれも既知のものばかりで、新規性がないにもかかわらず他のコモディティに劣後した動きをしているのは何か自分の知らないものを織り込みに行っているのではないかというのは過去に記事にしていた。
その答えの一つが上記ツイート内容かもしれないと見ていて思った。
(love_investmentさんいつも情報提供ありがとうございます。)

上記ツイート内容が意味することは、OPECプラスは各国できる範囲でぬけがけ増産をしかけているのかもしれないということだ。

まずこのコンデンセートってなんなんだという話である。
コンデンセートとは天然ガスの掘削・生産において地下では気体として貯蔵されるが、地上では液体となって生産され、原油の代替物ともなるものである。
実は米国シェールガス勢もシェールガスだけでは十分な採算が取れず、このコンデンセートを販売することによって採算を成り立たせたりしている。
(今はどちらも採算があまり成り立っていないが)

そしてこのコンデンセートの生産については協調減産合意の枠外なのである。
なので、減産で枠を決められている国にとってコンデンセートをこっそり増産して外貨を獲得するインセンティブというのは非常に高い
過去にも2018年6月の日経新聞の報道でOPECプラスが協調減産する中でみんながこっそりコンデンセートを増産していたという話が報じられている。

<参考ニュース>
原油協調減産の裏で急増する天然ガス副産物

ちなみにこの報道後に原油がどのような動きをしたかというと、この付近を高値にして3ヵ月程度ちゃぶついた後に中国の国営大手シノペックの子会社であるユニペックが高値で大量に仕込んでしまった買い玉をぶん投げせざるを得なくなり、高値から余裕の4割安をやらかしている。

<2018年末あたりのWTI原油価格のチャート>
タイトルなし


コンデンセート自体はあくまで天然ガス生産における副産物というのもあり、増産できる幅というのは限度がある。
しかし現在のように需要面が2018年の下げ仮定の時より厳しい状況にある中、少しでもすけべ増産しようという動きはやはり2018年末の時のような動きを再現してしまうのではないかと懸念してしまう。
ロシアがこれをいの一番にやらかしているのかもしれないが、おそらく全員同じことを考えているので表立って批判できないような気がする。

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