NY商品、原油が大幅反落 ドル高で割安感薄れる 金は反落

なぜこのタイミングなのかがはかりきれていない。

ユーロドルの口先介入をきっかけに貴金属・仮想通貨はドルの流動性懸念と高値で仕込んだ人達の諦め売りが出始めて大きく揺らいでいる。
それに合わせて原油もコモディティの一つということで連れ安になっているが、下げ方は気づけば貴金属類よりこじれた下げ方を見せている。

<WTI原油価格のチャート>
タイトルなし



色々ニュースを見ると、いくつか報道は出ているがユーロドルの動き以外では材料が判然としない。

・米国ドライブシーズンが終わって需給がゆるみそう
毎年恒例の話でなにをいまさら感しかない。

・米国の石油精製所の定期メンテナンスで需要減退観測
これも毎年恒例で、いやいや原油触るようなプレーヤーは全員知っている話だろと。

・OPECプラスでの減産緩和観測
これももう6月時点ですでにOPECプラス側で決定されている話である。

・欧州でのコロナウイルス第二波観測

ただこのニュース自体は先々週あたりに出ていた話で、どうも原油価格の下落タイミングとは随分時差があるように感じる。

・米国クッシング在庫の予想外の増加
これは確かに一因はありそうだ。
ただ実際はこれが発表される前に下がり、これが発表されてからさらに追加で下がったということで初動から大分時差があったなという感想。
また、クッシングじゃない方の在庫はまだ減少傾向で進んでいるというのも考慮すると、そこまで反応する内容かとも少し疑いたくなる。

ということで知っている話が半分以上ということで、原油はゴールド・シルバーと違い、実需割合が大きいことを考えると単純なドル高っていうだけでここまで激しい初動が出てくるのはここまで派手な初動下げが出てくるには違和感がある。
なんとなくだが、別の何かを織り込んでいるようにも思えて、インサイダー情報を手に入れるのが早い人達からの第一陣売りが出ているのではないかと思える。

原油の大きな特徴としては、価格がダイレクトに実経済に影響が出ることである。
例えばゴールドやシルバーは現在では価格が急騰しようが暴落しようが困る人というのは少数しかいない。
一方で原油価格が暴落すると困る人というのは大量発生する。
原油に収入を依存している国、石油関連企業というのは世界中にあって、原油産油国・米国原油企業のクレジットに多大な影響をおよぼす。
ここが崩れると、新興国全体や米国ハイイールド社債などが急速に不穏な空気につつまれて、他の資産までもを巻き込んだ下げに発展する危険性もはらんでいる。

しかし、これが決定打だみたいなものがない中で下げているということもあり、比較的今回の下げはここで止まる可能性は低いのではないかとなんとなく思っている。

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