さすがに株ショートがワークすると思うんですが。

ジャクソンホール講演以降、想定した通りの超長期中心の金利上昇が起き、いよいよ相場としては一旦の転換点的な雰囲気を感じ始めている。
これは相場の崩壊というよりは、単純に超長期債による資金吸収ブラックホールによる下げであるため暴落というよりは通常の調整というべきレベルの範囲に留まるだろう。

なので下げる限界というのはコロナウイルスの初期暴落と比べると読みやすいだろう。
FRBの金融市場に対するサポートは以下のラインらへんで出てくることを想定している。
・投資適格社債の対国債上乗せ金利が2%に近づく
・30年債の実質金利が0%付近にまで上昇
このいずれかに来た時にFRBが資産買い入れを増やすアクションについて実行あるいは言及してくることが想定されるため、そこまでいけば自然と相場の下落は止まるものと思われる。

それまではリスク資産価格が上昇するとそれに対応して超長期金利が上昇して相場を妨害してくるというクラウディングアウト状態であるので、さすがに株ショートをもっと色々試しても許されるだろうとは思う。

ただ、ショートするものはやはり慎重に選びたい。
高すぎるからという理由だけでここまでバブった銘柄やセクターをショートしに向かうと変に余韻で担がれて死ぬパターンとしては往々にある。
(個人的にも残念ながらお試しでやった日経ダブルインバースが若干かつがれていてつらい)
そこでこの過剰流動性相場で弱っているセクターをショートするという考え方でいきたいと思う。


ここまでで不調だったセクターはエネルギーセクターと金融セクターがワンツーを占めている。
なのでこのどちらかをショートしたいと思うのは普通の感覚だろう。
債券金利が上昇している時は貸出金利の上昇や余資を債券投資に回して稼ぐことができるバッファーが厚くなるので、一般的に金融セクターにとっては恩恵がある。
エネルギーセクターの場合は借入金の重たさやコモディティという特性を考えれば、金利上昇はあきらかにマイナスに効く。
そういうことを考えればやはりエネルギーセクターショートが一番安全策だと思われる。
既にお試しでやっていたのだが、さらに追加して中長期ロングポジションのカバーを強化しておきたいと思う。


他にもショートをさらに追加する可能性はあるが、いつFRBが態度ひるがえしてくるかは常に警戒すべきだと思うので、売りは買いよりも慎重に行っていきたいと思う。

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