最近自分が意識していることをメモ。

自分は投資を行う際には、色んな手法をその時々に応じて使い分けている。
ファンダメンタルズ分析もするし、テクニカル分析も見るし、需給も考えるし、テーマ性も考える。
ただテクニカル分析をする時は最近統計・確率的なものを取り入れながら見ることを重視してきている。
そこでひとつ統計・確率的なテクニカル分析についての応用例を自分の考えを整理するのと並行してメモ代わりに書いておきたいと思う。

投資家の永遠の命題として、一体どこまでなら上値追っかけは許されるのかというところがある。
足元の特定銘柄に資金が集中して爆騰するのを見ても、一体どこまでなら高値おっかけをしても許されるだろうかと悩む投資家も多いと思う。
これがカリスマ投資家みたいな天性のセンスある人はパッと見てわかると思うし、エントリーしてミスったとしてもスパッと損切りできるんだろうけど、残念ながらそこまでの天性を持ち合わせていない自分は別の投資尺度を自分なりに作らないといけないと感じた。
そこで統計を使っての判断になる。

一つは以前にもどこかで記事にしたが、1年・3年移動平均線からどれだけ上に株価がいるかというのを判定する。
投資はいくら未来を見定めて行うとしても、あくまで過去の積み重ねであり、よっぽど状況が激変しない限りは成長するまでに時間という種が必要だ。
そのことを考えれば1年・3年移動平均線から異常な乖離をするというのはやはりどこか高すぎるのではないかという疑問を持ってしかるべきだと思う。
個人的には色々計算してみた限り、1年・3年移動平均線の乖離幅についてはそれぞれの期間ボラティリティで+2σを超えてくると非常に割高という感触がする。
+1σにすると結構ヒットする銘柄が多いので、人気化する銘柄では+1σは一定程度割高なものの、まだ非常に割高という水準までは行っていないと判断できそうだ。
まずここにて中長期的に高すぎるかどうかの判定を行う。
ちなみに個人的にここらへんはPythonを使って計算を行ったりしている。

<過去参考記事>
【コピペでOK】Pythonコードで色々な銘柄の1年移動平均線に対する株価の統計的なばらつきをグラフ化する方法

そして次に短期で高すぎるかどうかを判断する。
短期で高すぎるかどうかを判断する点では一目均衡表の基準線がいいかなと感じている。
この基準線に対して1年間ボラティリティに対して+1σなんていう数値を叩き出した場合には、どう考えても短期的には過熱しすぎだと判断できると思う。

こうした短中長期の合わせ技でいずれにおいても高すぎるという統計的数値が出てきた時というのは、非常に割高なのでショートはせずとも、ロングではエントリーはなるべく手控えるorロングするとしても短期で足抜けする覚悟を持って挑むということを心掛けたいと思う。

いくつかのチャートでいうと、例えば先日のブログ記事で共有させていただいたシルバーなんてのはまさに中長期的に現在異常値で、かつ短期でも異常値にいると言わざるを得ないだろう。
シルバーについて短期で参入したゾーンでも1年移動平均線より+40%上で、一目均衡表の基準線からも12%上と調整らしい調整がまだなされていないということもあり、ツイッターでは異常値と表現した。
そこからさらに1年移動平均線より既に70%も上と1年ボラティリティに対して余裕の+2σ、一目均衡表の基準線からも+25%の1年ボラに対しても+1σにまで上昇したことから、異常値から異常値へのワープ・常軌を逸した価格とツイッターでは表現させてもらった。

<過去参考記事>

予想以上に良好であった雇用統計から考える相場への影響



このように上記二つの条件に合致するような銘柄についてロングで参入しにいくならば、それなりのドローダウンを瞬間風速で食らう覚悟と損切りするラインをきちんと決めてエントリーしてほしいところだ。
間違ってもエントリーしてドローダウン食らったのに中長期ドホールドと自分を正当化して損失を拡大することだけは避けたいところだ。

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