来週がいよいよ本番といったところだろうか。

7月後半にかけていよいよ米国での経済V字回復というのはジョブレスクレイムを見る限りは潰えたというのは過去に記事にさせてもらった。

<過去参考記事>

米国景気回復ストーリーを粉々にした新規失業者保険申請数


このジョブレスクレイムの統計データの良いところは毎週木曜日という高い頻度で統計がリリースされるので、ISMや雇用統計と比べて高い頻度で経済状況をチェックすることができる。
(ちなみに米国統計の見方については下記参考)

<過去参考記事>
投資の役に立つ統計から米国経済の状況を読み解く方法

アレクサでブルームバーグラジオを聴いていると何回もこのジョブレスクレイムが前週を上回り、雇用回復が遅れているということが報じられていて、内容としてはやはりかなり衝撃的なものであったというのが正直な内容だったと思う。
ただ、まだミスったのが一回目ということもあり、米債以外のリスク資産はドル安効果によって比較的冷静さを保っている。

しかし来週木曜日発表のジョブレスクレイムに関してフォロワー様から情報提供があった。
(りんりん様情報提供ありがとうございます)


市場で注目されている数値は季節調整済みデータということもあり、シーズナルファクターが来週は84.1なので、季節調整なしが同じだと季節調整済みジョブレスクレイムは162.9万人に大幅上昇してしまうようだ。

<ジョブレスクレイムのシーズナルファクター>
タイトルなし

https://oui.doleta.gov/unemploy/claims.asp

まあ問題はコンセンサスがどれぐらいなのかということなので、来週発表分のコンセンサスが出てくるのを待っていたのだが、数値が出てきたのでそれも確認した。

<ジョブレスクレイムコンセンサス>

Eds21fWUYAA1PqX

https://jp.tradingeconomics.com/united-states/jobless-claims

140万件というのはシーズナルファクターを考えると非常に強気と言えるだろう。
シーズナルファクターについて指摘していただいた方もかなり強気というイメージだ。

前回ジョブレスクレイムの発表だけで米債30年金利は1.3%から1.23%まで大幅下落したことを考えれば、次回ジョブレスクレイムでもう一回大幅金利低下する可能性はかなり高いように思える。

というわけで次回木曜日のジョブレスクレイムまでに米債超長期の金利が少しでも上に跳ねるのが見えたら躊躇なく米債買いで問題はないように思える。
TLTでもTMFでもどちらでも構わないと思う。


米債についてはドル安だろうがドル高だろうがどちらにしても金利は下がる運命にあるので、これはそこまでポジション構築に悩む必要性はないと思う。

貴金属ロングはそういった面で少し足元では難易度が前回よりも上がっている。
相場全体がドル安に大きく依存していることからドル高反転すると比較的大きめに反応する可能性が高まっている。
ゴールドについては比較的フローが安定しているということもあり、ドル高を食らったとしても死ぬほど下がる確率は高くないということもあり、ゴールドについては保有分で利益が乗っているなら別にそのままで問題ないと思う。
ただシルバー・プラチナ・パラヂウムはドル高を一発食らうとそこそこ大幅な値幅が出て下がるということもあるので、こちらは少しポジションの取り方には注意しておきたいところだ。

株ショートはこのジョブレスクレイム前に一回構築してみると面白いかもしれないが、焦って売ると自分が集計しているブルベア指数ではまだ売りに勢いがついていないことが明白なので慎重に行うべきだと思う。

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