米雇用統計:6月の非農業部門雇用者数480万人増-予想上回る

こんなに株と債券の人達で見方が分かれたのは気持ち悪い。

木曜日の米国雇用統計(通常は金曜日だが祝日なので前日に発表)の数値が出てきた。
ヘッドライン+480Kということもあり、発表当初は予想よりいいじゃん!経済大復活だ!ということでダウ先などがぽーんと上に跳ねた。
自分もヘッドライン数値いいね、よかったねと思って、本当にこの雇用統計の数値が良いのであれば米債30年も1.5%は行くだろうという風に考えていた。

しかし、発表された直後は米債30年金利がぽーんと上に跳ねたがあれよあれよと押されて強烈な上髭となった。

<米債30年利回りのチャート>
タイトルなし


この時点で強烈な違和感を感じた。
本当に雇用統計の数値が米国経済の復活を示すのであれば株が上昇すると同時に米債30年金利が少なくとも5年先5年期待インフレ率ぐらいの数値ぐらいにはならんといかんでしょと思っていた。


しかし1.5%にも届かずに雇用統計の賞味期限が切れかかっているのが上髭から感じた。
通常株と債券が違う値動きをした時にどちらが間違っている場合が多いかというと一般的には株と言われている。
つまりこの雇用統計の数値は確かに良いのだが、持続性について疑問を持っている米債参加者がかなりいるのではないかと感じた。
この時点で違和感を感じたので米国市場が始まって三連休前日だが勢いでTLTロングをお試しで入れた。


そこから米国コロナウイルス感染者数の数値やらおかわり給付金について高官がネガティブな発言したということからだらだらっと米債利回りが下がり始めたのを見て、この雇用統計数値出て米債金利下がるならもう投資的なリスク資産アップポテンシャルないって思われてるんじゃないかと感じた。
そういった意味ではこの木曜日が再度当面の株の天井になりかねないと感じてきている。
6月8日まではいわゆる株も上昇して金利も上昇するという経済回復シナリオを順調にたどっていたのだが、それ以降は株は上昇しても金利は上がらないという状況で途中まではゴルディロックス的な扱われ方がしていたが、この木曜日の雇用統計後の動きはゴルディロックスというより純粋に経済停滞が長引くことを織り込み始めているのではないかと感じる。

少なくとも流動性が薄いリスク資産については厳重注意して、ロングするにしても非常に流動性の高い超有名銘柄に絞るのが無難だと思われる。
個人的には特にマザーズ銘柄には注意が必要だと思っている。

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