Copper price rally builds as China's spending balloons

鉄鉱石、10カ月ぶり100ドル台 中国の需要拡大で

存外に強い動きをしている。

<銅のチャート>
タイトルなし


FTの記事にて中国にて建設需要が回復してきていることで銅価格が上昇しているという話が記事にされている。
コロナウイルスの感染の先頭だったわけだから終息も先頭なわけで、まあこれは至極当たり前だ。
中国の不動産もおそらく値引きは継続しているものの、量が捌けている状態なので根本的に景気が駄目になっているわけではないかなという感触はしている。

<参考ニュース>
China property market data points to continued recovery

これに加えて記事中には銅のメイン原産地でもある南米では産出量が落ちていることも材料として挙げられている。
ペルーなどは33%アウトプットが落ちているようだ。
これは銅だけでなく鉄鉱石も同様な状態だ。

原油と違って銅や鉄鉱石は南米依存度が高い。
ご存じの通り、南米ではブラジル中心にコロナウイルス対策をあえてしないノーガード戦法とっている国やそもそも対策しても金がない国が大量にある上に、歴史的には欧米とつながりが深いということもありコロナウイルス感染者数が大爆発している。
そのために採掘人員が集められないケースが多発しており、採掘作業に入れずにアウトプットが急減しているという話である。
おそらくだが、鉱山業者の場合は従業員を狭い宿舎に押し込んで働かせるために、全く感染症対策が取れておらず、休暇明けでコロナウイルスに感染したまま戻ってきた労働者がスーパースプレッダーとして宿舎内で爆発的に感染させていることが原因のように思われる。
(そういった意味ではアフリカは他地域からの往来が少ないので感染者数が医療体制の割に少ないように思える)

原油・石炭などの南米産出シェアが低い資源などは明らかに需要減少・供給過多で爆死している状況だが、一方で南米メインの資源についてはコロナウイルスの影響が最後まで深刻化してそうな状況を考慮すれば想像よりも値持ちが良いように思える。
採掘会社は単純に産出量が減少して業績が苦しいという話だが、下流の精製会社も需要減少して製品単価落ちてるのに原料が全然下がらないという二重苦ダメージを受けている状況になっているので、銅・鉄鋼関連業種については慎重な投資態度が求められるように思える。
なぜなら利益が出ない状態で販売数量が落ち込むわけで、大きな減損損失が発生し、場合によっては無配に転落する可能性を無視できないからだ。

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