個人的には銀投資をするのは初めての経験である。

貴金属系は2018年までは米国の利上げという逆風を受けながら価格が下落していたが、2018年後半からは景気鈍化による利下げというターンになり、そして2020年になったらコロナウイルス不況による国債乱発期待から現金価値毀損という発想から上昇に転じる形になった。

<ゴールドのチャート>
タイトルなし



<過去参考記事>

価格上昇が続いた「金」先物価格が史上初の1グラム6000円を突破


そういう理屈でここまで金が買われていた。
残念ながらこの期間は資金をナスダックに張っていたということもあり、こちらのポジションを取ることはしていなかった。
しかし株バリュエーションが以前に記載した記事の通りかなり限界が来ている中で、国債増発による一定程度の現金価値の毀損というのが現物資産にポジティブに効きそうだなと感じた。

しかしゴールドはいくらなんでも短期間に上がりすぎていて、ここから買い上がって一体いくらアップサイド取れるのかというとあまり自信がない。
過去のゴールドバブルの時は米国が大量の経常赤字を垂れ流し、これを新興国は外貨準備高として蓄えながらゴールド買いをすることにより成し遂げてきたバブルである。
今回はこれは残念ながら今のところは期待できない。
そう考えれば1・3年移動平均線から1σも上に離れたところで投資することはリスクリターンのバランスの観点からあまり報われなさそうに思う。

そこで何か代わりになるものがないかと色々見ていく中で浮上したのが銀である。
銀はやっと1・3年移動平均線を超えたというレベルでチャート的にはまだ決して割高とはいえない水準にある。

<シルバーのチャート>
タイトルなし


また歴史的に30-80の幅で推移している金銀レシオが100オーバーと今まで見たことのないような数値で、これの是正というのもゴールドのアップサイドが読みづらい中で比較的銀のアップサイドポテンシャルがありそうだと思った次第である。

<金銀レシオの推移>
ratio
 
金が買えないから銀でという二番手狙い戦略で本来は少しスジ悪い投資であるが一回だけ試してみる価値はありそうだと思った。
少なくとも国債増発乱発観測が続く間は下がったとしても3年移動平均をクソのように下回るまでにはいかないんじゃないかとも思っている。
なお、今回銀のエクスポージャーを取るにあたっては流動性の観点から米国ETFのSLVにてポジションを取った。
日本でも1542などのETFでも取れるので、そこらへんは銀ポジション取ろうと思っている人はお好みでいいだろう。

ただし、今回の投資は株投資のような長い目線での買いではなく、まさに火事場泥棒的にかっさらってしまおうという戦略であり、そんなに長く持つつもりはないということは言及しておきたい。

【追記】
ゴールドがド天井つけて下がり始めたので下記ツイート通り微益撤退となりました。

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