Commodities Hammered in China by Virus-Driven Demand Fears

最も弱いものにおいてテンションが高まれば底打ちも近そうだ。

今足元の下げ相場の見極めにおいてもっとも重要性が高いのは資源価格の動向にあるように思える。
今回の下げ相場の最大の被害者は現在資源エネルギー関連銘柄であることが判明している。
中国政府がオペの資金供給拡大の発表をしたが、株などの金融リスク資産には多少の影響はあったものの、実物資産であるコモディティには一切良い反応が見られなかったことが非常に印象的な動きとなっている。
特にひどいのは原油・銅・鉄鉱石でいずれも旧正月前と比べてダブルデジットパーセントレベルで売られている。
そして中国経済ではこうした資源価格安というのはしばしば実体経済に問題が発生する。

それはなぜかというと、中国はこうしたコモディティの担保にして資金調達をするケースがあるためだ。
過去の例でいうと、銅を担保にして資金調達してたが銅価格が崩壊したせいで他の金融資産にも波及して下げが発生していたというのを記事にしたことがある。
つまり資源価格の下落事態が中国経済では金融引き締めを強制的に引き起こしてしまうトリガーになりかねない。
しかもこうした担保をもとにレバレッジかけて株投資していたりするので、各種中国関連資産やビジネスにはアゲインストな風が吹きやすい。
新たに資源を担保にした資金調達も当面できないわけだから、信用創造も鈍るのはごく自然な考え方だろう。
バルチック海運指数も見ても旧正月明けの各種工場の稼働延期に伴う資源だぶつきを織り込んでがくっと下がっていることからも深刻度は垣間見れる。

今現状は中国のコモディティトレーダーは旧正月前と旧正月後で大きな資源価格ギャップダウンを受けているので、強制ロスカットや追証の処理をし始めたばかりだと思われる。
しかも維持率ぎりぎりで耐えている人がかなりいるだろうから、買いたくても買えないし、売りたくないのに強制ロスカットで退場というパターンが見られる可能性が否定できない。
これは1日2日で終わるような話ではなく、数週間というもう少し長いスパンでとらえた方がよい事象のように思える。
少なくとも最低で一週間ぐらい続くと見るべきだと思う。

ここから怖いのはコモディティに火が付くと米国ハイイールドのシェールガス企業にも火が付きかねなく、こうした連鎖的な信用力悪化も個人的には場合によってありうると想定しながら現在の相場を観察している。