南アで大規模計画停電、鉱物採掘が中断



汚職国家の成れの果て。

今南アフリカの経済は最悪の状況といってもいい状態にある。
以前に汚職の代表格であるズマ大統領を電撃的に追放することに成功した現大統領のラマポーザ氏が改革を謳い、なんとか南アフリカの経済を復興しようと口では言っているものの、進捗は非常に芳しくない。

とくに一番の問題が現代においてはあって当たり前である電力供給だ。
南アフリカの電力は国営であるエスコムが発電・供給責任を全面的に負って行っているのだが、汚職によって資金が抜かれてきたために、長年メンテナンスや必要な設備拡張をしてこなかったために、足元では度々供給不足で停電が起こる事態が発生している。
その停電も比較的広範囲で起こるため、一般企業が停電のたびに操業を止めることになり、これが鉱工業生産などにダメージを与えたり日常生活に支障をきたしたりと経済成長の下押し圧力になっている。

じゃあさっさとエスコムに資金注入してメンテンナンスと設備拡張をせえやという話なのだが、弱小新興国ということもありその資金を捻出できないという点もあるが、政治家も責任のなすりつけ合いをしていて一向にエスコム支援の話がまとまらず、日に日に被害状況が拡大していっている。

大体の国において汚職はつきものであるが、最近資源に頼り切りであった新興国ほど顕著であるが、資源バブル時代に汚職で様々なインフラプロジェクトからお金を抜いてポケットに入れていても問題なかったのが、資源バブルが崩壊したにも関わらず政治家が汚職で抜くお金の量が変わらず、自国経済にダメージを与えるレベルの汚職が続いてしまい、インフラから崩壊するというケースが目立つ。
また資源に頼り切りで汚職で金を抜きまくる国ほど自国内でまともに起業なんてやってられるかということで新しい企業が生まれてこないという事情もあり、これが資源バブルが崩壊したときに思いっきり弱点が露呈する原因にもなる。
加えてバブル崩壊後しばらく経ってからインフラが崩壊して全ての経済活動に支障が出る時点で、もはや投資が増加するということがありえない状態になる。

この南アフリカの崩れ方はそこまでひどくはないものの、ベネズエラのインフラ崩壊からの経済活動停止コンボと流れは当たらずとも遠からずといった雰囲気が出ているので、ちょっとこのままでは南アフリカは本当に危ないことになりかねないので、例え格付けが1ノッチ下がってもいいからエスコムの立て直しが急務となっている。

なお、そういったことを考慮すると昔流行った南アフリカランド投資はどう見ても分の悪い勝負だと言わざるをえないだろう。