マクドナルド、第3四半期利益が予想下回る 株価4%下落

そんな高いバリュエーションで誰が買いたいと思うのか。

最高値更新をうかがう米国株だが、その構成銘柄の動きは結構足元でころころ変わっていたりする。
その中で一つ警戒しておきたいのが安定配当成長株の割高感である。

自分が見ている中ではコカコーラ・マクドナルド・スターバックス・P&Gなどが該当する。
これらに共通している特徴としては
・日用品や外食の中でブランド力があり、一般的な認知度が非常に高い
・単なる高配当あるいは株主高還元ではなく、少なくとも利益が下がらなそう(できれば2-3%成長)
・ESGガイドラインに反していない

P&Gとコカコーラはなんとか決算すべらずに来ているが上値が重たい状態だし、マクドナルドは盛大に決算がすべったのと、スタバは既に以前のところから成長力は落ちるとCEOから警告する発言が出ておりド派手に株価が下落している。
これらの銘柄に一体何が起きているのか?

<スターバックスの株価チャート>
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それはバリュエーションが高すぎるということにある。
なぜ安定配当成長株が割高になったかというと2019年頭から発生していた国債利回りの低下に伴って、これらの株が利益が大して上昇していないにもかかわらず、機械的にバカスカ買ったプレーヤーがいるからだ。

上記挙げた4つの株はいずれも利上げが見え始めた2014年以降EPSがたいして上昇しなかったことから4年にわたってパフォーマンスがS&P500に劣後してきた株群である。
しかしその間もそれら銘柄は純利益自体はたいして上昇しなかったものの、自社株買いを繰り返してきたことから徐々にではあるがEPSは押し上げてきた。
そしてそれが花開いたのが2019年のこれら銘柄の大幅上昇によって観察できた。
しかし、この4-5年にわたって貯めてきた潜在的に株価上昇のタネは2019年前半でほぼ全部使いきったように見える。

大体ここらへんの銘柄は利益成長の上限が決まっているし、配当や自社株買いの量もある程度の上限・下限は読みやすいし、だからこそ個人投資家もこぞって買っている。
しかしここにきて国債利回りがさすがにこの水準より下になるかねという疑念が出ると、利益の成長もたかがしれていることが手元で計算出来て、株主還元利回りも計算できるような銘柄に対しておたくらPER30倍で買いたいかねという話になる。
S&P500のPERが20倍であることを考えれば、10倍も高いバリュエーションあなた払えますかという話だ。

もちろんこれら株が暴落なんていう考えは毛頭持っていないし、一定程度安くなれば喜んで買う個人投資家がいくらでも湧くだろうが、じゃあPER30倍より高い値段を皆買いたいかというとそういうことはないだろう。
というわけで当面のこうした割高安定配当成長株は再び冬眠し、S&P500に劣後する可能性はかなり高いと思っている。