香港デモの若者を市民は見放しつつある


一般良識を持つ香港人も徐々にデモ集団に対する愛想が尽き始めている。

中国人は何はなくとも自分の生活を第一と考える傾向がある。
いわゆる日本人のような自己犠牲をしてという感覚はない。
しかし自分の生活に関わることとなれば本気で取り組むし、場合によってはそれが国家転覆に至るのが中国の歴史だ。
中国で国家が転覆するパターンは決して外的による攻撃ではなく、内部からの農民一揆であることもそれを端に示す例だろう。
最近だと中国初出店のコストコに人が殺到したのも、自分の生活を第一に考えてお得なものを買うために殺到したことがうかがえるだろう。

上記ニュースを見ていると、ぼちぼち香港に住む中国人はもちろん、地元香港人でさえそろそろデモ集団について愛想が尽き始めているように思える。
当初の逃亡犯引き渡し条例については香港人や民間企業にとっては財産没収リスクが高まるということもあり、その自衛のためにデモの大きな広がりを見せていた。
しかし足元では正式に逃亡犯条例が撤回された中、現在のデモ抗議集団は単に自分の生活を脅かすだけの集団だと感じる人が増加しているように思える。

そもそも香港での完全な民主化などというのは普通の人は無理でしょと考えているとしか思えない。そして現在の実質的に暴徒化してしまったデモ抗議集団のデモは単に自分達の生活の糧を破壊しているだけの集団だと感じる行動しかしていないと段々と不満が募っているのが見え始めてきた。 

以下は上記記事のうちからの抜粋になる。

「先週は隣の太子(プリンス・エドワード)駅構内、地下鉄車内で黒シャツ隊と警察が衝突して負傷者を出した。運行停止命令はありがたい。もうあんな衝突に巻き込まれるのは真っ平御免だよ!」
九龍一の繁華街で香港の歌舞伎町との異名をとる旺角駅の駅員は怒りがおさまらない。

香港夏の美味、黄油蟹(バター・クラブ)で有名なレストランSは、100人以上が入れるお店にもかかわらず、ガラガラだった。中年の女性店員はいきなりため息交じり。黒シャツ隊が抗議活動を過激化させてから、1カ月以上、週末は閑古鳥が鳴いているという。
「こんな状態が続けば、(店は)やっていけなくなる。103万人、200万人デモには自分も参加したが、今はもう平和的なデモではない。地下鉄駅の券売機、自動改札を破壊し、警察に対して消火器を放ち、火炎瓶を投げる。これは暴動ではないのか。それよいも何よりも地下鉄が止まっていては仕事が終わってから何時に帰宅できるのか」

あるレストラン経営者は「6月の大規模デモには自分も参加した。しかし、事ここに至ればもはや参加する気もなければ同情する気持ちもない。(デモ隊を)一網打尽にして、奴らが反対していた中国へ移送してもらいたい気分だよ!」と天を仰ぐ。

これら意見を考えると、ではデモ隊とは一体どういう集団なのだろうか?
以下も上記記事の抜粋になる。

■香港の現状に絶望、自暴自棄になるエリートたち
 デモで大暴れする若者たちの中には香港大学、香港中文大学など名門を出たエリートも少なくない。その彼らですら香港の現状に絶望し、自暴自棄になっている。
大企業に入社し、一生飲まず食わずで働いても、地価世界一の香港ではマンション一つに手も届かない。また、香港の大企業はそのほとんどが中国とのビジネスを有利に運ぶために共産党幹部子弟を役員などに招き入れている。香港のエリートが粒粒辛苦の末に目指していたポストも占領され、「こんな香港ならぶっ壊してやる」と大暴れしているのだ。

しかし、この流れだと実生活をしている労働層は反発するばかりであり、段々と過激なデモ(既に暴徒になるつつあるが)に対する賛同はしぼんでいくのではなかろうか?