Greece's new finance minister vows to prioritise tax reforms

もうちょっと節操持ってほしいなと毎回思う次第ですが。

ギリシャの新財務長官がここにきて税改革をして経済を上げ潮にしていきたいと主張している。
中身としては包括的な税率カットで、4年間程度所得税、法人税、消費税のカットを目標にしているようだ。
元々2011年のギリシャ危機時以降、IMFやEUに緊急資金融資とベイルアウトを引き換えに緊急税徴収を課しているという事情はあるにせよ、ちょっと税カットに言及するのは早すぎるのではと思う。

おそらくは国債利回りが2%まで低下してきたことから、これなら既存の高利回り国債償還した後にリファイナンスしたらかなりおつりが来るんではないかという皮算用も含まれているようだ。

<ギリシャ10年国債利回りのチャート>
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ただアルゼンチンの例でもあった通り、B格レベルの国の外貨建て資金調達(ギリシャについてはユーロが自国通貨建てだが、実質的には国内の景気との乖離幅が大きいので外貨建て資金調達と変わらないという認識でよいと思う)はいつどんな急激な変化が起こってもおかしくないと思ったほうが良い。
一番良い例はこの前のアルゼンチンで選挙結果だけで外貨建て国債による資金調達コストが12%から年限によるが25-50%ものレベルになり、再度デフォルトするのではないかという懸念まで持たれるようになっている。

他にも大体多重債務かつデフォルト常連国というのは少し資金調達環境が改善するとすぐに油断してIMFからの融資を断ろうとしたり、一気に外貨建て国債を発行して多額の資金調達を試みようとしたり、税金カットして人気取りしようとしたりする。
ギリシャの場合はEUが資金を融通してくれる限りは確かに許される感じはあるけど、あんまり調子乗った発言しているとイタリアのようにいきなりEUから制裁金うんぬんみたいな話を食らって短期的にせよいきなり国債利回りが急騰するとかいうことが起こるので、いきなり調子をこかずにちゃんと段階を踏みながら財政政策を行ってほしいと思う。

大体格付けの低い国というのはこうした財政規律的な部分をきちんとしたステップを踏まずにいきなり周囲から反発買うレベルで緩めようとするからこそ低格付けに甘んじているのだろうと思う。
しかも自分の財政規律がゆるゆるかつ資金調達力がなくて、最終的にIMFに泣きつくくせに、少しでも余裕ができるとIMFからの融資なんて存在しなかったかのようにふるまうので余計にたちの悪さが目立つ。