ネットフリックス株急落、米会員数が予想外の減少-失速の兆候

ネットフリックス株は昔のアマゾン並みに株価評価が難しい。

ネットフリックスの株価の現在の評価はPER140倍、無配当、フリーCF駄々洩れとロケットのような高成長を前提とした株価評価になっている。
特に難しいのがフリーCFの大幅なマイナスで、ネットフリックスがコンテンツなどに大きなお金を投じ続けていることから年々営業CFの赤字が増大している。
だからネットフリックスは少し前まで皆がロケットのように株価が上昇するとしてはやし立てたFAANG株の一つに入れられているが、ネットフリックスだけは格付けがBB-と高債務、大幅なネガティブフリーCFを反映して信用力が非常に低い。

またバランスシートに大きくのっかっている無形資産の価値というのも本当の価値というのを評価しづらく、ネットフリックスに加入している会員数に応じて平気で上下する代物となっている。
そしてPERが140倍というアマゾンもびっくりの超高PER銘柄である。

なので、少しでもケチをつけられるような決算内容が出てしまうとしこたま売られるということで、今回の決算はケチをつけるところが多かったというわけで株価は10%大幅下落となっている。

<ネットフリックスの株価チャート>
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もちろんどこかで、いやいやネットフリックスの株価はまだまだこっからですよという人もいるだろうが、次回決算もミスった場合にはこの高PERが正当化できないことを肝に考えておくべきだと思う。
そもそも高PERは企業が大きくなるにつれ徐々に正当化できなくなるというのは常に頭の中に入れておくべきことだと思う。