Negative bond yields spill into Europe’s emerging markets

日銀の異次元金融緩和は国内のインフレ率には効いていないが、世界の金利動向には劇的に大きな影響を与えている。

欧州先進国の大半の国の10年以下年限の国債金利がゼロ%以下に向かっていることは周知の事実だが、ここにきて欧州新興国(いわゆるポーランド、チェコ、ハンガリー)などの国債にまで資金が殺到し金利を潰す動きに出ているという話だ。

ではこの主犯はだれなのかというと、インタビュー記事の中には日本の生保と書かれている。
日本の生保も昨今のポートフォリオの中心である超長期ゾーンの円債市場の金利がつぶれてきたことから、別のイールドハンティングを行わなければいけないという切実な悩みを抱えている。
そんな中、投資適格で為替ヘッジ後で利回り取れるならなんでもいいとばかりに飛びついている。
ポーランド10年国債の金利もこの2-3ヵ月で3%から2.2%と強烈な下がり方をしている。

このように世界の国債金利は日銀の異次元金融緩和の影響ですさまじい勢いで下がってきており、投機的格付けのもの以外は米債金利の反転がない限りは無限に金利が下がっていくという状況にあるのかもしれない。
また外国通貨建て社債も投資適格ならなんでもいいと日本勢が目を瞑って買い漁っているというのが現状の債券投資の世界になっている。