ファーウェイとの取引容認 トランプ氏表明

米中首脳、決裂回避の1時間20分(G20リポート)


G20にてとりあえず米中でエスカレートしていた貿易戦争について一旦お互い冷静になろう、少なくとも国内向けにまあ一旦落ち着こうと説明できるようテンションを下げてきたというところだろう。
G20にてとりあえず関税引き上げは後ろ倒しにして、引き続き交渉は継続するという落としどころはほぼマーケットコンセンサスとなっていたところだ。
ファーウェイの禁輸措置の一部解除だけは若干ポジティブだが、個別銘柄には効くが全体感としてはそこまで大きく反応はしないと考えている。
ただここまでのわけのわからない米国の動向のせいもあり、グローバルに景気減速していることは確かで、各国の貿易動向を見れば一目瞭然だろう。

インドネシア大統領、米中摩擦「保護主義の排除を」
例えば上記記事にある通りインドネシアの輸出は前年度比マイナス-10%アラウンドぐらいあり、これは2018年末頃から急速に悪化していった。
どの国も貿易動向が鈍っていることは確かで、これが足元の世界経済減速の主要因であることは何度もこのブログではとりあげている。

ではリスク資産価格はどうなのか?
貿易動向が鈍っていて世界経済停滞感は出ているが、それを米国利下げの一手で今はサポートしているといった状態だ。
なんとなくこの状況は2015-2016年のときに似ているなあという感触も個人としてはしている。
ただ、あの時は中国株バブルの崩壊もあったことから、さすがに2016年初めほどの下げというのはちょっと想像しずらいのではないかなとも思っている。
一旦はリスク資産の価格下落があり、これに対して何かしらの追加材料が出てくる必要性があるかと相対。

あるとすれば2015-2016年にあった主要株の下げの半分から6割程度ぐらいではないかと推測している。
とりあえず全部のポジションは売らず現金比率を65%を維持し、なにかチャンスはないかと探しておこうと思う。