バイエルの主張認めず、除草剤巡る訴訟は法的責任問う第2段階へ

去年のM&Aブーム時に一気呵成で米国農薬・種子大手のモンサントを買収したバイエルだったが、結局とんでもないババ掴みをさせられたという結末になりそうだ。

ちょっと前からずっとくすぶっていたモンサントの主力農薬ラウンドアップに発がん性があり、その農薬のせいでガンになったと訴えられていた裁判で、バイエル側のラウンドアップによる健康被害が起こる可能性はないという主張が陪審団から退けられて、いよいよ損害賠償金や法的責任を確定する第二段階に移行してしまった。

しかもどうやら過去にモンサントが販売促進を目的に世論を操作していた電子メールなどの証拠も次の段階では提示されるらしく、バイエルが賠償金でどれだけのお金を失うのか、それとラウンドアップの売上が今後どうなるかにバイエルは多大なエネルギーを割くことになり、企業体としては負の遺産処理に追われることになるだろう。