中国に驚き広がる-「融資平台」と見なされている企業が利払い不履行

青海省傘下のLGFVが発行しているドル建て債券について、本来2/22に利払いがされてなければいけない金が振り込まれていないと騒ぎになっている。

LGFVについては以前から一部については利払いや償還能力に疑問がもたれていたが、ドル建てでの不払いは初めてのケースのように思われる。
そのちょっと前にどうやらHSBCのアナリストが利払いについては問題ないと表明していたり、格付けを付与しているS&PがB+でネガティブウォッチつけていたものを外したりとしていたが、まったくこの状況を予想できていなかったということだろう。

ただ想像にはなるが、HSBCもS&Pも発行体から何か根拠を持ったリファイナンスプランを説明されていて、それを信じざるを得なかったのかなと思うと少し気の毒にも感じる。
さて、この不払いによってS&Pが格付けをB+からCCC+に慌てて変更し、さらにここから5営業日以内に本当に利払い用の金が振り込まれなかった場合は正式にデフォルトだと発表した。

つまり今週中に青海省あるいは中央政府が支援して利払いができないと、ドル建て債では初めてLGFVのデフォルトケースが発生することになる。
まあもともとがB+だったということもあってさすがにそもそもほぼ信用されていなかった発行体ということもあるが、他のLGFVのドル建て債券にも影響するかどうか注目したい。
元の格付けがすごく低いものだったので、この事案だけでほれ見たことか!中国景気と世界景気沈没!とかはしゃぐ銀行おじさんの指摘は少し的外れだと思う。