ソフトバンクビジョンファンド出資のサウジなどが不満

これはもしかするとソフトバンクの決算操作方法につながる話かもしれないね。

ソフトバンクのビジョンファンドの共同出資者であるサウジアラビアとアブダビ政府系ファンドがビジョンファンドの運用方法に不満を募らせているようだ。
不満が高まっている理由としては、ソフトバンクが投資した未上場株をビジョンファンドに高い金額で移管しているという話だ。

エヌビディアのような上場している株なら常に現在いくらで売れるのか計算ができるが、未上場株は一体今いくらで売れるのかという時価がわからない。
だから決算ではフェアバリューをなんとか試算して、それを決算に反映させていく。

さて、ここで考えたいのは、ソフトバンクが保有しているある未上場株を高値で一部ビジョンファンドに移したとしよう。
すると移管した値段は実際に株を売った時につくであろう値段だから、フェアバリューを計算する際に参考とすることにできる価格だと根拠づけることができ、会計事務所に対してこの移管した価格でフェアバリューを算出しろとせまることができる。
するとソフトバンクが保有している未上場株は取得時簿価から移管した価格を参照したフェアバリューで計算することができる。

これをソフトバンクは次世代技術投資をどうしてもしたくてたまらない中東SWF系マネーを巻き込んで行っているという可能性があるということだ。
それに記事ではソフトバンクが追加出資ラウンドに参加して、高値でビジョンファンドに移管するために主導してくるとまで書いてある。
すると、そのフェアバリューをもとにして膨らんだ含み益を資産性があるということで銀行からさらに金を借りるという好循環が生まれる。
しかし、記事にあるように、やはりその手法が強引すぎるということもあって疑義が出始めているとのことだ。一歩間違えたらもめごとが大きくなりかねないが、いつまで続けられるのだろうか?