今回のトルコリラ大幅下落によって、トルコ国内の銀行の資本に関して危機が訪れていると噂されている。
ゴールドマンはトルコリラが対ドルで7.2を超えるとやばいと言っている。
他のセルサイドの情報を聞いても、やはり7.1~7.2を破られるとかなりやばいと言われている。

そのせいもあり、トルコ国内の銀行のドル建て社債は普通社債で軒並み単価が70とかのレベル、利回りでいうと10~15%ぐらいのレベルになっている。
さらに大手のイシ銀行の劣後債は単価が40台になっており、利回りは30%というとんでもない状態になっている。

ここで、ふと疑問に思ったのが、為替は対ドルでどの程度下落すると銀行危機が来ると噂され始めるのだろうかと気になった。

今回のトルコリラは2012年から今回の足元までで約70%下落したところで噂され始めた。
過去の通貨危機の時はどうだったのかを色々調べると、
テキーラショックの時のメキシコペソの下落率も7割程度。
ブラジルレアルもその時は7割下落。
ロシアのデフォルトの時もやはり7割下落したところらへんから騒がれ始めた。
アジア通貨危機の時のタイバーツ・インドネシアルピアも7割。

これらを見ると、大概の銀行は自国通貨が場合によっては5~8年以内に50%下がることは覚悟して資本を積んでいると思われる。
しかし、7割下落することは想定されておらず、10年以内の短期間で自国通貨が7割下落したら為替差損や不良債権で資本が全部ぶっとぶということが考えられそうだ。

結論としては新興国通貨は対ドルで7割下落すると、通貨危機と言われるものが発生するということだろう。
ここ数年のブラジルレアルやロシアルーブルは5割下がったが、通貨危機は発生しなかったことを考えれば、妥当な水準だと思う。