敗者のゲーム〈原著第6版〉
チャールズ・エリス
日本経済新聞出版社
2015-01-24


この本で強調されていることは
「ミスを犯さない運用を心がける」

これはアマチュア投資家にもプロもこころがけていかなければいけない話である。

運用でミスを犯さないとはどういうことを指すのか?

これをブレストで考えてみよう。

1、投資する資産を間違えない
2、投資するタイミングを間違えない
3、利益確定するタイミングを間違えない
4、損切りするタイミングを間違えない

この4つが重要だ。

1、投資する資産を間違えない
まず大元のこの部分を間違えると、この本で強調しているインデックス投資をしても無駄だろう。
今どの資産カテゴリに投資するのが最も有望なのか?
例えば普通に考えれば、今は日本株インデックスに投資をするより、米株インデックスに投資した方がよい。
ヨーロッパは地政学リスクで揺れているので、触るに値しない。

そういう思考を積み重ね、まず有望な資産カテゴリを把握することが重要だ。

2、投資するタイミングを間違えない
エントリーしにいくポイントを間違えないこと。
これはわかっていても非常に難しい。
押し目だと思ったら押し目ではない、もうこれ以上上がらないだろうと思ったら上がっていく。
個人的には押し目のルールとして
・2週間以上下がること
・20日ボリンジャーバンドの-2σにタッチ
のいずれかを満たすこととしている。

なお、この投資手法は先ほどの1の「投資する資産を間違えない」で間違えていると、
駄目なので気を付けたい。

3、利益確定するタイミングを間違えない。
これは正直言うとかなり恣意的になる。
どこまで相場が上昇するかなんて当てる方が難しい。
きっちりと利益確定時期や値幅を自分のルールとして作ることが重要だ。

4、損切りするタイミングを間違えない。
エントリーする時点で
「〇〇が起きたら損切りする」
というのを決めてエントリーすることが重要だ。
これがなければ取り返しのつかない損失を追う可能性があるので、
エントリーする前には何がなんでもこの
何が起きたら損切りするのか?を決めてからすることだ。