China’s dollar-denominated exports and imports beat expectations in December
輸出入が回復し始める順に株価は回復するだろう。
最新の各国貿易統計が出始めてきたが、一部新興国においては経済のレスネガティブがじわじわと見え始めた。
なぜかというとそれはやはり貿易統計だ。
ようやく輸出入動向についてボトムアウトが新興国が出始めてきた。
具体的に言うと、直近統計では中国・韓国・台湾・ベトナム・インドネシアについては明らかに輸出入貿易統計について底打ちが見えてきており、経済のボトムアウトの兆しが見え始めている。
インドネシアはともかくとして中国・韓国・台湾・ベトナムはいわゆるIT製造業サプライチェーン上にいる国ということで、やはり情報技術関連の回復が一番早いですよねということが改めて印象づけられた格好になった。
一方で、底打ちしそうだけどまだ顕著な回復が見られていないのはマレーシア・タイ・インド・フィリピンといった東南アジア系国家および東欧系、そしてまだボトムアウトどころかまだ下がりそうな可能性を否定できないのが中南米・アフリカ・トルコといった国々だ。
現在の新興国は国内経済を盛り上げようにもその原資となる外貨が足りなく、国際収支の天井にぶつかってしまっている状態だ。
なので一にも二にもまずは輸出の回復というのが経済回復において最重要優先課題であり、いち早くこの国際収支の天井から脱出しそうな国というのが中国・韓国・台湾・ベトナム・インドネシアということだろう。
本来タイもIT製造サプライチェーン上にいるはずだが、昨今のタイバーツ高が相当苦しい状態であり、輸出回復にはバーツ高緩和が必要な状況になりつつある。
マレーシアは原油でかなり統計がぶれるので、原油が足元では輸出統計の足を引っ張っている。
インド・フィリピンは残念ながらITサプライチェーンの範囲外であるため、回復は遅れそうだ。
東欧系(ポーランド・ハンガリーなど)はそこまでひどい状態にはなっていないものの、どうしてもEU経済の活性化が必要であるため、こちらもまだ本格回復が見込みづらい。
中南米・アフリカは資源や素材が全然ダメなため、回復は一番遅くなるだろう。
こういったことを考慮すると、やはり中国・台湾に新興国ポジションを絞り込むのは比較的妥当な判断ではなかろうか?
(韓国はほぼサムスンの輸出による上下なのでサムスンエクスポージャーとるかどうかだけなので除外)
ベトナムは良さげに見えそうだが、銀行の金融システムがクソすぎるのと外資投資規制の点で不利なのでこちらも今のところはポジション取りは考えずといったところだろうか。
インドネシアは本当に輸出回復が継続するのかどうかまだ自信が持てないので、こちらは要観察。