村越誠の投資資本主義

グローバルな情報をもとに投資資産を積んでいく慎重派投資家

2017年09月

9/30の記事一覧

8~9月の相場振り返りと10月以降の相場展開予想


「閉じこもるインターネット」を読んで


GDPを図ることのむずかしさ、一民間企業が即時性あるGDPデータを出すのは無理

インドで中小企業がばたばたと倒れる


ロシアの自動車販売が底打ち


フランス企業の競争力に懸念を抱いているマクロン大統領


H&Mもイケアもネットに浸食され始めてきている


8~9月の相場振り返りと10月以降の相場展開予想

【8~9月の相場振り返り】
8~9月はストレスが非常に貯まる相場であったが、概して上手く押し目買いが出来たと判断している。

押し目については8月前半には少しずつ良い感じになっているなと感じていた。

押し目が来週来そうかな


そして夏休みが終わり、8月22日の週から押し目買いをスタートさせた。

プットオプション需要が増加と日経新聞が報じる

今週一杯押し目買いで攻める


日経ヴェリタスの不安煽り記事や、投資初心者の友人がウェルスナビのロボアド投資の解約をしたことも心強い指標となった。

日経ヴェリタスのド派手な不安煽り記事


北朝鮮のミサイル発射や核実験などで、余計に下押ししたところではひやっとしたが、結局は戦争にさえならなければ相場に与える影響は限定的ということだと思う。
北朝鮮情勢で一瞬米債10年は2%割れ寸前までせまった。
しかし、下記参考記事のように、米債2年が短期金利を下回る経済情勢ではないという判断の基、リスクオフの限界だろうと見たことも、ほぼ妥当であった。

ドル円にようやく底打ち気運


【10月以降の相場展開について】
現在の世界景気は米国・中国この2つが引っ張っている。
逆に言えば、米中のどちらかの景気がぼっきり折れれば、株式相場はひとたまりもない。
このひとたまりもない動きが2015年8月~2016年2月の動きであった。

現在米中の景気指標で不安なのが
・米国の住宅関連指標
・中国の鉱工業生産と不動産動向

上記2点だが、まだ上記2点は要観察段階より下振れているわけではない。
そして足元は逆に、世界景気にあまりにも悲観的になっていた債券村の人間達の米債損切りが出ており、米債金利が全体的に押しあがる展開になっている。
しかもこの金利上昇に対してHYGが全く下がっていないことも相場の強さを表している。

<HYGチャート>
無題


このことから、10月~12月の相場については米債金利上昇に弱い新興国株より先進国株の方が優位なパフォーマンスが出るだろうと判断している。
というより、ここまで新興国株はかなり上げすぎ感が出ているので、今年はもうあとは円ベースで横ばい~気持ち程度の上昇に留まると考えている。

一方で先進国株は年末に向けて、円ベースであと2~3%の上昇があるのではないかと踏んでいる。

投資パフォーマンスの順序的には
ナスダック・日本中小型>先進国株全般・TOPIX>新興国株>インド株
になると想定している。
特に日本中小型株は予想以上に健闘しており、いつの間にか今年のパフォーマンスが新興国株に追いついている。

また金利上昇に伴って、REIT関連は当面動かないということも付け加えておこうと思う。

そして自分の現在のポートフォリオについては、下記記事を参照してもらいたい。

買い進み終了、あとはリスクオンになれば・・・


「閉じこもるインターネット」を読んで




グーグルは2009年頃から、Gmailなどのアカウントをひもづかせることによって、検索する人によって検索結果をよりパーソナライズすることができるようになった。
フェイスブックも、そもそも同質的なコミュニティを結成させるために作ったことが、元々の趣旨であった。
ネット広告企業のビジネスモデルは、より広告出稿元が広告をターゲット顧客にリーチさせることがビジネスモデルなのだから、そうした行動に出ることは合理的である。

つまり、ネットワールドは「あなたが見たいもの」を見せるようになってきている。
しかも、それは真実と嘘全てがごちゃまぜの状態でとなる。
しかし、十分な知性がなかれば、あなたはそれを「真実」であると受け止めるだろう。
なぜなら、その情報は「あなたが見たい答え」なのだから。
しかし見たい答えを検証もせず鵜呑みにしていたら、人間は進歩することができないし、多くの人間はそういう知性を持ち合わせていないと個人的には思う。

こうして、ネットも徐々に現実社会と同様に知性やコミュニティの壁ができつつあるようだ。
ネットは設立当初はオープンワールドだと思われていたものが、クローズドワールドに変化してきている。

ここから考えられることは、個人がより進化していくには、様々なことに興味を持ち、そしてネットだけではなく、様々な手段を持ってその情報をかき集める術を持つことだ。
それができなければ、ネットを活用できる知識層とそうでない層のあらゆる意味での格差は、以前にも増して拡大していくことは確かだ。

GDPを図ることのむずかしさ、一民間企業が即時性あるGDPデータを出すのは無理

このまえとあるフィンテックベンチャー企業を訪問したときに、クレジットカードデータやPOSデータからGDPを図れないかという話で盛り上がった。

なんとかしてGDPを速報性あるものに仕立て上げていこうという心意気は非常に良いと思ったが、やはりどう考えても難点が多すぎるなと思った。

・ GDPって設備投資とか輸出入、政府支出とかもあるけど、それどうすんの?
・クレジットカードデータってデータ取得元によって顧客属性違いすぎるけど、調整できるの?
・拡大しつつあるオンラインショッピングデータ(というかアマゾン)のデータは手に入らないと思うけど、計算できるの?
・ローンで買うようなもの(自動車、住宅)の統計なしで個人消費って計れるものなの?

色々疑問を投げかけたけど、やはり担当者は理解はしているけど、解決方法がないと頭を抱えていた。
こう考えると一民間企業がGDPを即時性あるものとしてデータを出すことはほぼ不可能だなという結論に至った。

インドで中小企業がばたばたと倒れる

India’s small businesses ravaged by Delhi’s radical policies

インドは高額紙幣回収や結構むりくりなGST法施行から、現金決済中心に回っている中小企業にダメージを与えているようだ。
これは銀行が大量の不良債権を抱えて、貸し渋りしているところにこうしたラディカルな施策をぶつけた結果ともいえよう。
感覚的には今新興国の中では景気の改善トレンドが鈍いと感じている。

足元急速にインド株の動きが失速し始めているのも、少し嫌な感じがする。

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プロフィール

村越誠

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