村越誠の投資資本主義

東京調布在住のアレ的投資家

<金正日―その衝撃の実像>を読んで



より北朝鮮についての理解を深めるため読書。

①現在の北朝鮮の惨状の原因
一つは金日成時代に韓国を意識しすぎたことや、ソ連の社会主義にならい、軍事費に金をかけすぎたことにある。
実は1970年までは韓国より北朝鮮の方が豊かであったし、中国よりも豊かであった。
しかし、北朝鮮は国家予算の40%も軍事費にかけていたこともあり(ソ連の25%を上回る水準)、過度な軍事費は民間経済を圧迫、活力を阻害し、停滞することになった。
一方で韓国は重工業を中心に産業のテコ入れや外国資本導入をいち早くしたことから今の経済成長に至った(ただし、そこから韓国の産業はあまり進歩していないともいえるが)
また、金日成の過度な個人崇拝が国家の柔軟性を失わせ、一時期は外国資本を導入して立て直そうとしたものの、まったく失敗に終わってしまったようである。

②核開発を行うようになったきっかけは?
1960年代のキューバ危機にて、ソ連がアメリカの圧力によってミサイルをキューバから撤収したことに対して衝撃を受けたことが第一歩だったようだ。
また、1970年代から国力として韓国に抜かれるようになり、量の面ではかなわないというのを認識したあたりから、一気に核開発を進め始めたと言われている。

③では、なぜ北朝鮮は崩壊しないのか・
政府の重要機関はどうやら金一族(あるいは親族)によって固められており、また金日成が徹底的に中国・ソ連派閥を粛清し、中国・ソ連と大きな関係性を持つ人物がいなくなったことから、金一族以外に大きな権力を持つ人物がいないようだ。
また、民衆にも金政権以来、一度も政権交代という体験をしていないことから、クーデターが起きるというのも考えずらい状況だ(民衆の生活はひどいものであるが)

 

<金正日秘録 なぜ正恩体制は崩壊しないのか>を読んで



引き続き北朝鮮関連。

①今の北朝鮮の体制基盤を作ったのは金正日
金正日は若い頃から権力欲が強く、20歳代からライバルを蹴落とす策略をいくつも駆使し、ライバルと成り得る人物を粛清・処刑した。また、誰も自分のたてつけないように、軍部の掌握や各組織のトップが大きな権力を持たないように策略を施し、安定した権力体制を施したのが金正日であった。
途中から金日成は北朝鮮の実情の把握や権力といった点ではおろそかになり、最後は金正日まかせだったらしい。
そして自分が実権を握ってからは金日成一派を粛清していったようだ。

②実は金日成は経済開放政策を考えていたが、潰したのは金正日。金正日は経済に興味がなかった。
金日成は比較的経済に対しては真面目に取り組んでいたようだったが、どれも失敗してしまった。
さらに、金正日は自分の保身にしか興味がなく、経済にほとんど興味がなかったため、現在のような北朝鮮の経済の状態があるというわけだ。

③金正日は後継者として金正恩しか選択肢がなかった。
当初は長男である金正男を考えていたが、留学中の素行の悪さ(女性関係がだらしなかったらしい)や、自分の健康状態が悪化した時に北朝鮮に不在であったことや、「世襲制は悪である」といった金正日体制を転覆させるような発言を繰り返したため、金正恩を後継者にするしかなかった。
金正日の健康状態が悪化した時に寄り添っていたのは金正恩だけであった。

④中国からは、自分達と同様に開放政策を取るように言われていた。
どうやら金日成は鄧 小平から「開放政策に移らなければじり貧になるだけだぞ」と言われていたが、主体思想をもとに、社会主義を継続するようになったらしい。それに金正日が自分の保身だけを考えていたことから、思想のレジームチェンジを行うことには全く消極的であったようだ。
ちなみにソ連からも「うちらもペレストロイカやってるんだから、おたくらももう少し経済について真面目に考えたら?」とゴルバチョフに軽く扱われたようであった。
このことから中国ともソ連とも関係は真の意味では希薄であったことが伺える。

⑤金正日はあきらかに核兵器を外貨獲得手段と考えていた。
武力によって外貨をかすめ取るというのが金正日の考え方であったようだ。

⑥金正恩は核と経済の二兎を追っている。そして思いつきでの実行が多い。
どうやら金正恩は意外と経済についても真面目に考えているようだ。
ところが金正日時代にいくつかの公共工事計画を先導したものの、上手くいかなかったことから、思いつきで行動してしまうというのが、一般的な見方のようだ。
ただ、人民の前によくあらわれたりするとかも良くしているみたいで、経済がどうしようもなくなれば折れる可能性がある。
つまり中国が貿易を絞れば、多少大人しくなる可能性があるだろう。

⑦張成沢は処刑するしかなかったのか?
巨利をむさぼり、クーデターを起こす可能性もあることから、処刑するしかなかったことから処刑したようだ。
つまり中国とのパイプラインうんぬんなど関係がないということだ。


 

北朝鮮情勢のピークを見越し、若干ポジション増加

北朝鮮情勢についてはピークや市場としては旬を過ぎた感が出てきたと認識。

<参考記事>

中国が北朝鮮へ圧力をかけ始めた?


フランスの大統領選挙については、誰がなろうと各候補者全員の票が均等に割れているところを見ると、おそらく過激派党首が主張するような政策はすぐに行うことは難しい、つまり一時的に相場は下がるにせよ、すぐに戻るであろうことを考慮した。

<参考記事>

フランス大統領選挙は極左と極右の一騎打ち?


では何のポジションを増やすのか?

一つはやはり新興国だと思っている。
米国の政策金利に関する過度な引き上げはないことを考慮すれば、今までボコボコに打たれた新興国は少しずつ回復していくだろう。ただし、個別国は香港以外ではあまり自信がないので、いわゆる新興国をひとまとめにしたポジションにすることにした。

<参考記事>

新興国への資金流入が増加


また、悩んだのが米国株ポジションだ。
ダウやS&P500は今年の円建てパフォーマンスを見ると、実は日本株並みに悪いことが伺える。
しかしナスダックだけは比較的パフォーマンスが良い。
つまりトランプ政権になって期待が高まった金融・インフラ関連セクターが期待剥落から株価が落ちている一方、粛々と成長している株についてはあまり影響は受けていないと判断できる。
むしろナスダックは新高値に行きそうな気配さえしている。

(ナスダック100の株価動向)
無題

ただし、個人加入しているDCについてはナスダックのポジションを取れないため、しょうがなく先進国と新興国に分けて投資することにした。

以上を背景にポジションは以下のようになった。
キャッシュは実質7割弱とまだまだ投資態度としては半身以下である。
(つまり自身がないので、緊急時に玉を詰め込める弾薬を保存しているということだ)

無題











 

新興国への資金流入が増加

Emerging market capital flows turn positive 

トランプ大統領の政策がぐだぐだになっていることによる急激な政策金利上昇はないという見込みや、中国の景気回復から、新興国からの資金流入が堅調な状況だ。

個人的には今年は新興国相場は今年は大丈夫だろうと思料している。
 

BHPビリトンに原油事業売却を促すグリーンメーラー

BHP investors call for oil business demerger

BHPビリトンに2011年頃から投資を始めて、利益の足を引っ張っているシェールガス開発事業を売れとグリーンメーラーが主張しているようだ。

BHPビリトンは中核事業だとして、それを拒む姿勢だが、どうなるやら。
 
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