村越誠の投資資本主義

グローバルな情報をもとに投資資産を積んでいく慎重派投資家

日経新聞の読み方と読む意味について

自分なりの日経新聞の読み方。

ここ数年社会人に成りたてとか大学生などに日経新聞は読まずに意識高い系(笑)ネット記事しか読んでいないという人がちらほらいるらしい。
まあ社会人成り立てとか大学生ならまだ許せるけど、下手すると中年のくせにそんなやつもいたりとかするというのもツイッターではちらほら見かける。
今回は自分なりの日経新聞を読む意味について書いておきたいと思う。

日経新聞の読み方とは、ずばり答え合わせなのである。
日経新聞は日本語で総括的な経済ニュースが見れる中では少なくともどの媒体よりも一番真面目に報道をしている。
(というより他のレベル感がひどすぎる。スマニューとかニュースピックとか〇〇オンラインとかしか読んでない人はすべからく不合格)

常に自分がウォッチし、 予想したものがその後日経新聞に時差があって出てきた時は自分の物事の考え方・予想が正しいものだと認識することができる。
これにより、その前に仕込んだポジションや投資行動というのが正解であったことが確認ができる。

新聞報道記事出てからの実際の投資行動が役に立たないパターンはこれは新聞ビジネスの構造上しょうがないのである。
なぜなら社会的に影響力がいくらネットで弱まったとはいえそれなりにまだ力を持っている中で、事実を確認できないような記事を書くことは御法度中の御法度である。
しかし、実際の投資行動は状況があやふやな状況が最もベストタイミングであり、なので一般的には日経新聞に記事が載ったら相場は終わりと言われる所以である。

これは日経新聞だけでなく、FTでもウォールストリートジャーナルでも基本的には同じ読み方である。

この

「自分の頭で予想する→日経新聞・FTなどを読んで事実を確認する」

というプロセスが一番重要で、これを繰り返すことが相場大局観を養う上で重要だと思っている。

伝統的経済雑誌はもちろんひどい記事もあるが、少なくとも大半は多くの人間がきちんと取材して内容を確認して掲載されているものであり、こうした答え合わせを行うのには非常に重宝されてしかるべきものだと思っている。
一方でスマニュー・ニュースピック・〇〇オンラインなどは中身を内部者が誰も確認していないゴミ記事が9割9分で、事実だと当の本人が思って書いてあることさえ間違っていることが多々ある。
あくまでこうしたネット媒体のものはあくまで新しいネタやヒントを見つけるためにゴミの中から投資のネタの宝石を見つけるために時々ふらっと立ち寄るもので、これだけを真剣に読んで世の中の潮流を知るなんて考え方は非常にバカげていると個人的には思っている。

まあ一番大切なのは常に自分の頭で物事を予想しておき、常に答え合わせをしていくという行為であることは間違いない。

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シェールガスオイル投資からPEが撤退したため開発は再開されず

US oil drillers ‘dying on the vine’ as PE flight prompts funding drought

そういうことだったのねと。

原油価格はWTIベースで既に60USDに達しているということもあり、すでにシェールガスは損益分岐点より上の価格で原油価格を販売できるはずなのに、ベーカーヒューズのリグカウントを見ていると戻りが鈍いのが見えていた。

<ベーカーヒューズ水平リグ稼働数>
タイトルなし

<出所元>
https://muragoeinvest.com/oil

これはなんでだろうと思っていたが、上記FTの記事でようやく理由がわかった次第だ。

シェールガス開発勢は新興勢力が多く、手元資金がない中でプライベートエクイティファンドからの出資と銀行からの借り入れによって開発資金を迅速に確保し、拡大を進めていた。
しかし2016年大暴落以降はまず銀行が融資でそこそこダメージを受けたことから、手を引き始めた。
しかし上記FT記事を見るとプライベートエクイティファンドは手を引かず、粘り強く資金の拠出を継続していた。
しかし、プライベートエクイティファンドもコロナウィルスによる原油価格暴落でついにバンザイをし、一気にシェールガスから手を引くことになったとのことだ。
上場すればワンチャンイグジットということでだいぶ粘っていたのだが、ESGでシェールガスも叩かれる例が増えてきたということもあり上場イグジットも難しくなり、大手原油開発業者も何度も繰り返し発生する暴落で買収どころの話でなくなってしまったため、ここで2020年で夢破れるという形になった次第だ。
2021年になって予想外に原油価格は劇的な回復を遂げたが、それでも完全に資金の出し手がいなくなったことから、開発したくても誰も資金を融通してくれず、開発資金を集めることができないという状態だということだ。

これを考慮すると米国で再度プライベートエクイティファンドや銀行が資金の融通を行わない限りは損益分岐点以上の原油価格になったとしても、開発の資金を得ることができずすぐには生産の開始をすることはないだろう。
足元でサウジアラビアがここまで比較的原油価格が回復してきたのに減産維持と意固地になっていたところからやや減産緩和に転じてきたのは、この情報をいち早く掴んでいたからではないかと思う。

ということでプライベートエクイティファンドと銀行が再びシェールガス勢に資金を融通するまでは想像よりも堅調な原油価格が続きそうな雰囲気がする。
急速に価格を切り上げながら上昇するわけではないと思うが、不思議と底値が固いみたいな動きになるのではなかろうか。
あとは米国の財政拡張策がいつまで続くか次第だろう。
 

財政拡張策の撤収前にテーパリングというのに違和感

セントルイス連銀総裁、ワクチン接種率75%がテーパリング検討の目安

アクセルとブレーキ同時に踏むのはおかしくないか?

米国では足下で超過需要やインフレ率の上昇などが話題になり始め、市場の予想もFRBがいつテーパリングを始めるかというところに焦点があたりはじめている。
3月時点では2022年だろうと言われていて、2023年利上げのロードマップを考えれば妥当な範囲だろうと思っていた。

しかし、これが4月段階でCPIとPPIがやや上振れてきたということもあり、このテーパリングの時期が今年夏~秋頃なのではないかというのが噂され始め、市場でコンセンサスができ始めているようだ。

これについては個人的にはやや違和感がある。
なぜかというと財政を盛大に吹かしながらの段階で金融緩和を縮小させるというのがどうにも解せない。
金融緩和は言ってみれば安上がりな景気浮揚ツールで、実際に多大なコストがかかる財政の前にまずは実行されるのが通常である。
なので撤収させるときもまずは吹かした財政を撤収させて、それでも景気が盛り上がっていくなら徐々に金融緩和を撤収させるというのが普通の考え方である。
これについてはこのブログでも何回か米債金利の予想を記事にしたときに書いており、基本的には財政拡張政策撤収→テーパリング→政策金利引き上げの順番になるのが筋である。

しかしテーパリングが今年半ばだとまだ財政を吹かしている最中に金融緩和を撤収させるということで、財政でムダ金をばらまきながら景気上昇を抑制させるというなんともちぐはぐな政策となってしまう。
元々パウエル議長も過去のコロナウィルス真っただ中のFOMCミーティングにてFRBは金融緩和で使えるツールは全て使ったのであとは財政で景気をどうにかするしかないと発言している。
金融緩和はあくまで財政拡張政策を支えるためのツールだと認識されている。
なのに財政拡張策をふいにするような金融緩和撤収を始めるというのがどうにも違和感をぬぐえない。
まあもしかすると金融緩和だと資産保持者ばかりに恩恵があって格差が拡大するので、財政で低所得者に支給しながら高所得のところは多少絞めておこうという動きなのかもしれないが、これは今の段階ではこれで合っているとは言い難い。

来年テーパリングなら景気の持ち直しが十分に確認されて財政はほどほどにしておきましょうという議論ができるはずで、その段階でテーパリングなら綺麗な形になる。
なので、個人的には今年夏~秋ごろにテーパリングが始まるという市場コンセンサスについてはまだ疑いを持った状態で市場を観察している。

なお、テーパリングが起こった場合には超長期債より10年未満のところが急激に30年債ゾーンに近づくというフラット化になるはずなので、意外と超長期債についてはそこまでリスクは高くなく、一方で短期ゾーンの方にリスクがあると感じている。

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開発済みワクチンで優劣が出始める

米当局、J&Jワクチン接種中断を勧告 血栓の報告受け

開発済みワクチンの間で優劣が出始めた。

これまでコロナウィルスワクチンが複数開発されているが、ワクチン間で有用性や副作用状況について差が出てきているので、少しまとめてみようと思う。

現在最も重大な副作用が少ないのはファイザー・Biontech製のワクチンとなっている。
二回目打った時にやや倦怠感が出る例があるものの、重大な副作用は今のところ報告されていないようである。
モデルナ製は血栓報告はないものの、ファイザー・Biontech製より打った後の倦怠感などの副作用報告が多いようで、米国ではファイザー・Biontech製・モデルナ製の選択権がある中で、ファイザー・Biontech製を選ぶ人が多いようである。
ただモデルナ製は冷蔵庫程度の温度保管で問題ないものの、ファイザー・Biontech製は極低温保存でないといけなく、先進国では極低温保存設備は十分あるものの新興国ではそういった設備が十分になく、新興国ではファイザー・Biontech製のものが使用しづらい状況となっている。

問題はアストラゼネカとJ&J(ジョンソンアンドジョンソン)製のワクチンである。
アストラゼネカは既に欧州で血栓が生じる報告がでて、一時的に摂取を休止したあとに年齢で区分けしている状態である。
またJ&Jのワクチンについても米国で血栓の報告があったことから、こちらも一旦摂取が停止という状況になっている。

中国のシノファーマ製のワクチンについては、効果がやや薄いといわれており、他のワクチンとミックスして打つ必要性があると報じられている。
有効性が50-60%となっており、それってそのワクチンじゃ70%の集団免疫の閾値クリアできなくないですかという話もあるが、とりあえず人体実験的に打って回っているというところだ。

こうしたのを見ると、今後はファイザー・Biontechのワクチン需要が大きくなりそうだ。
ただ株価を見ると、ファイザーは元々の図体があまりにも大きいため、コロナウィルスワクチンではそこまで劇的に業績が上がるというわけでもないようで株価の動きとしては小幅変動にとどまっている。

<ファイザーの株価>

タイトルなし



一方でBiontechはこのコロナワクチンで一気に売り上げが立つことに加えて、副作用の少なさの優位性で需要が予想以上に高まるかもしれないという期待感から出来高を伴いながらの上昇をしている。

<BNTXの株価チャート>
タイトルなし


あとは今後コロナウィルスは何回か変異を繰り返していくものと思われるが、この開発済みワクチンが変異型に対しても有効性を維持できるかどうかが焦点になるステージになりつつある。

ARKXとPRNTのファンド間ダブりが問題視される

Ark ETF crossholdings draw scrutiny over potentially fraught linkages

まあこれもいまさらな話なんですが。

上記FT記事では最近ローンチされたARKシリーズの新しいETFで、宇宙関連銘柄で構成されたARKXというのが、3Dプリンター銘柄で集めたPRNTと銘柄のかぶりが大きい上に、ARKXが特定銘柄の占有率が高い状態となっており、リスク分散ができていないので売られる時はこのARKXだけでなくPRNTも巻き添えにしながら下落するリスクがあると書いてある。

これは決してARKXとPRNT間だけの話ではなく、他のARKシリーズ間でも同様の問題を抱えている。
まだARKXのポートフォリオデータを集計・掲示していないが、従来あるETFは既に自作HPに掲載しているので、まずはこれを見てもらいたい。

<ARKシリーズ構成銘柄状況>
https://muragoeinvest.com/arkk

見てもらえればわかるとおり、ファンド間でのダブりは非常に多い。
ただこれまではテーマが大きめであったことから、まだそこまで問題視されてこなかったが、宇宙関連とか3Dプリンタみたいにいよいよテーマとしてはそこまで選べる銘柄が多くない中で、ARKというブランドだけで資金が入ったものの、その資金の振り向け先がないためこうした現象が発生してしまうのである。
これはまだ比較的コンセプトもきちんと選べた時代のARKKとARKGの銘柄間ダブりとは次元が違うレベルで危険なものと思われる。

ではARKシリーズファンドへの投資についてはどのように考えればよいだろうか?
ARKKが最もフリーハンドでキャシーウッド氏が有望だと思う銘柄を自由に入れているファンドになるので、こちらが最もリスク分散が効いているし、ARKにとっても屋台骨なので何が何でもこのファンドのパフォーマンスを上げようと努力することが考えられるだろう。

一方で他のARKシリーズはそこからコンセプトがどんどん絞り込まれていくため、ARKKでは投資としては不適格だと思われるものもどんどん入れていくことになり、ARKK以外のシリーズの銘柄はコンセプトありきのクソ株みたいなのも紛れ込んでいくことになる。
もし本当に有望であるならばARKKに絶対入るはずで、ARKKに入っていない銘柄はその時点でコンセプトありきで入れた銘柄に過ぎない。
11-2月の時のようにとりあえず新規性(棒)があるものはなんでもいいから買っておけばどうにかなるというステージが終わった今、残念ながらそのような運用で革新性でパフォーマンスを上げるといってもむなしいひびきにすぎないと思っている。

なのでARKシリーズに投資するなら基本的にはARKK一本買うだけで事足りる話で、特にその他シリーズに投資すべきかどうか迷うこと自体が引き続き時間の無駄だと思うことは明記したい。 

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村越誠

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